介護福祉士国家試験を突破する勉強方法について解説します。介護福祉士国家試験は毎年1月後半に行われ、合格率は70%前後とそこまで難易度の高い試験ではありません。しかしながら、全科目で得点しないと不合格になる点には注意が必要です。働きながら受験する場合、1日の勉強時間はそれほど多く取れないこともあるため、計画的に勉強を進めていく必要があります。独学・通信講座・通学など、ご自身に合った勉強方法を選択しましょう。過去問を解き、ご自身の得意・不得意を把握しながら勉強を進めていくことで効率的に知識を頭に入れることができます。勉強方法や期間は人それぞれ異なりますので、勤務の状況などを考慮して余裕をもった計画を立てましょう。
介護福祉士国家試験を受験するにあたり、勉強方法が分からないと感じる介護職は少なくありません。しかしながら、介護福祉士の国家試験は難易度は高くなく、計画的に勉強を進めることができれば、十分に一発合格を目指せる試験です。本記事では、介護福祉士国家試験の勉強のポイントを解説します。筆者が介護福祉士国家試験に臨んだ際の、勉強スケジュールや使用した教材も公開しますので、ご自身の勉強にお役立てください。
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介護福祉士国家試験とは?概要を確認しよう
介護福祉士国家試験は毎年1月下旬に行われる試験です。介護福祉士になるためには、受験資格を得て、この試験に合格する必要があります。合格率は、全体の得点率によって変動しますが、毎年70%前後であることが多いでしょう。また、筆記試験は13科目あり、全ての科目で得点することも合格の条件となっています。全体の得点率が良くても、得点のない科目があると不合格になってしまうため、十分に注意しましょう。
とはいえ、試験自体の難易度は決して高くありません。独学でも合格は目指せる試験ですので、全体の得点率に気を付けながら、まんべんなく勉強をしていくと良いでしょう。
【介護福祉士国家試験対策】パターン別の特徴
介護福祉士国家試験に向けた対策は、主に3つあります。
- 独学
- 通信講座を受講する
- 試験対策講座に通学する
それぞれの試験対策について、メリット・デメリットを解説します。
介護福祉士国家試験を独学で突破する
実務経験を積み、働きながら国家試験の突破を目指す場合に、非常に多くの人が選択する方法です。かかる費用は、必要に応じて自分で用意するテキストや模試の費用のみのため、経済的負担が最も少ない方法でしょう。自分のペースで勉強を進められるメリットがある一方で、モチベーション維持が難しいというデメリットもあります。自分1人で、自分に合った勉強方法を把握できている場合は良いですが、学生時代にある程度しっかり勉強した経験がない人には不向きかもしれません。
介護福祉士国家試験対策の通信講座を受講する
通信講座は通学がなく、動画講義とテキストでの勉強が主です。動画が見られる環境(pcやスマホ・タブレットなど)があれば、分かりやすい授業と解説が場所を選ばずに聞けることがメリットです。独学よりも費用がかかる点はデメリットですが、ひとりで勉強する自信がない人にはおすすめです。
介護福祉士国家試験対策講座に通学する
対面で授業を受けられる国家試験対策講座に通う方法です。本記事でご紹介する方法の中では、最も費用が高く、講座の日程が限られるデメリットがあります。しかし、最も強制力があり、宿題などがある場合もあるため、1人で勉強をする必要はありません。ひとりで勉強する自信がなく、モチベーションを保てない人向けの方法と言えるでしょう。
介護福祉士国家試験突破のための効率的な勉強方法
どの受験対策をする場合でも、必ず過去問を解くことをおすすめします。過去問は、過去の出題傾向を把握するのに最適です。どんな問題が出されやすいか、また自分の得意・苦手分野はそれぞれどこか。繰り返し解いて、自分の知識の足りないところを明確にしましょう。そして、そこを中心に教材を使って知識を深めていくと、短期間で効率的に必要な知識を習得できます。
筆者の場合、過去問を繰り返し解き、苦手分野と得意分野、どちらでもない分野をそれぞれ明確にしてから、まずはどちらでもない分野を中心にドリルを使って知識を定着させました。苦手分野の学習はできるだけ試験直前に行い、暗記して試験に臨んだのもポイントです。
介護福祉士国家試験に受かるためのポイント
さらに細かく、勉強の仕方について、ポイントを解説します。
試験の傾向を掴む
出題のクセを把握することで効率的な勉強の仕方が分かります。繰り返し過去問を解くことで、分野ごとの出題の傾向が段々と分かってくるでしょう。出題の傾向を掴んでから、必要な知識を勉強すると効率的に知識を覚えることができます。介護福祉士国家試験は、働きながら受験をする方が多いため、限られた勉強時間の中で、できるだけ効率の良い勉強方法を見つけましょう。
自分の苦手と得意を把握する
過去問をといて、自分の苦手と得意を把握することも重要です。何度か過去問を解き、勉強不要・補足が必要・全然ダメの3つに科目を分類してみましょう。試験までの時間があまりない場合は、最も苦手に分類した科目は、ある程度捨てる方針を固めるのも1つの方法です。ただし、全科目で得点が必要なので、要点だけは抑えておくようにしましょう。
勉強を始める時期と勉強時間の目安
試験勉強を始める時期は人それぞれですが、計画的に勉強を進めたい方であれば、遅くとも3か月前には準備を進めておきましょう。早い人は半年前から少しずつ勉強をしている人もいるでしょう。さらにコツコツできる人はより早くから始めても良いですが、多くの人はそこまでモチベーションが続かない場合が多いと考えられます。介護福祉士国家試験は、難易度もそれほど高くなく、働きながら受験する場合を考慮すると、短期集中型の勉強がおすすめです。
シフト制で不規則な勤務をしながら、日々コンスタントに勉強時間を確保していくのは難しいと感じる方もいるかもしれませんが、1日の勉強時間は1~2時間程度で構いません。休みの日に多く勉強時間を確保したり、スキマ時間(昼休みなど)を使ったりして、自分に合った勉強スタイルを見つけましょう。
実際の勉強スケジュールをご紹介
続いて、筆者の勉強スケジュールをご紹介します。筆者が実際に2018年の介護福祉士国家試験に合格した際の、かんたんなスケジュールですので、どうやって勉強の計画を立てるべきか分からない場合は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
筆者が介護福祉士国家試験に向けた勉強を始めたのは10月半ば頃です。当時も、介護現場でフルタイムでの勤務をしていたため、スケジュールに余裕を持たせるために3か月と半月ほどの期間を設けました。
筆者の場合は、仕事終わりは勉強せず、休日と夜勤中に集中して勉強するスタイルでスケジュールを調整し、仕事で疲れた時は無理に勉強をしなくていいルールを作りました。これは、勉強が苦痛になり、継続が難しくなってしまうのを防ぐためです。夜勤中の時間が自由に使えたのも大きなポイントでした。夜勤は、職場によって様子が全く違うため、派遣など、職場の変更が容易な立場の方は、自由な時間を確保しやすい職場を探すのもいいかもしれません。
試験直前!1週間前でも間に合う?
勉強をしなければならないと思っていても、やる気がなかなか起きなくて、結局試験直前になって焦るという人は珍しくありません。今まで勉強を頑張った経験がない人は特に陥りやすい状態でしょう。結論から言うと、試験1週間は、まとまって勉強する時間があればなんとか間に合うギリギリのラインです。集中して一日に何時間も勉強できる人は、1週間前に勉強を初めても受かるかもしれませんが、そうでない場合は、1ヶ月は最低でも期間があるとしっかり勉強ができるでしょう。
まとめ
本記事では、介護福祉士国家試験を突破するコツを、筆者の経験を元に解説しました。介護福祉士国家試験は、難易度が高い試験ではないため、実務経験を積んだ方なら普段の業務で自然と知識がつき、勉強不要で得点が狙える分野もあります。独学でも十分合格が目指せる試験ですので、自分にあった勉強方法を見つけて計画的に勉強を進めましょう。